労働力としての自閉症スペクトラム

ASD/ADHDの自己監視ブログ。

最近の私

どうも、ご無沙汰してたなあ( ´ ▽ ` )ノ

前回更新したのがちょうど2か月前だった。月日が経つのは早いw

 

なぜこんなに更新期間が空いたのかというと、単純に

ネタがなかったからである(笑)

 

普通に出勤し普通に働き、粛々と帰宅する。×2カ月。

その間、このブログテーマで物を書きたくなる出来事は、

幸か不幸か一つもなかった。

 

つまり、”普通のサラリーマン”になってしまったのだ。

 

 

なので、最近ちょっとほっこりした事があったので、

その話でもしたためようと思う。

 

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先日、東京出張の帰り、飛行機内をうろうろしていたら

後ろから「トントン」と背中をたたかれた。

「ん?」と思って振り返ると、

偶然にもうちの部長がシートに座っていた。

そして

 

「どこの娘かと思ったら、うちの子じゃないか

 

といって微笑んでくれた。

 

 私は「あら!奇遇ですね~!部長も出張でしたか」とか言いながら、

”うちの子”と言われたことについて、

素直に嬉しかった。

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二年前、札幌に異動で来てから休職するまでの間、

部長に対しては

「私のような貧乏くじ引かせてしまい、申し訳ない」と常々思ってきた。

東京の本部から、問題児を押しつけられてる感満載だったので。

 

その一方、復職してからは

「会社に戻ってきて悪かったね(-_-メ)」と拗ねることもたまにあった。

ごくごく一部の人から、存在を茶化されるときだ。(主に部長w)

 

「田中ちゃん、ミスは大丈夫ですか?ここ(頭)は大丈夫ですか?w」

といった些細な冗談だが、

一生懸命やっているのにからかわれると、顔では笑っているけど

心で泣いていた。

 

けれど、近頃はそんなこともなくなっていた。

 

また、仕事の面でも人から良い評価をいただけるようになった。

 

この前課のメンバーが全員インフルなどで欠勤し、

自分一人で仕事を回していた日、

終業後、隣の課の課長さんが

「田中ちゃん、一人でパキパキこなせてましたよ」と、部長に報告してくれていた。

 

この課長さんにも、一度だけからかわれてムッとしたことがあったので

そう言ってくれたのは意外だった。

 

そんなこんなで、気づけば札幌に来てもう2年。

「ようやくこの部の一員になれたかな?」と思えることが増えたような、この頃。

 

部の皆には、月並みだけど「いつもありがとう」と言いたい。

 

クリニックの忘年会にて

12月17日の、私のTwitterより。

 

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先日、デイケアの卒業生と現役生が集う、忘年会に行ってきた。

私も話をする機会をいただいたので、その一部を載せたい。

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 現役生からの質問1:復職後、デイケアで学んだことをどんな場所で生かせたか

回答:

SSTアサーションで学んできた「人に好かれるコツ」を女子会で生かすことで、女の先輩方から目を掛けてもらえるようになった

・何かやらかして反省の色を示さなくてはいけないとき、申し訳なさそうな表情&態度ができるようになった

・人の心を読むのが上手くなったので、同僚の”無意識な気持ち”を言い当てていると、「田中には隠してもムダだ」ということで、相手から本音を吐露してくれるようになった

 

質問2:デイケア在籍中に「自分を変えたい」と思ったことがあるか。また、それはどんなときか

回答:よく思った。

例えば、ある女性が復職判定に落ちて凹んでいたとき、励ますのでなく

「落ちて当然。もっと自分を客観的に知るべき」などと、心ないことをまくし立てるように言ってしまった。

女性には、泣きながら「...あんたに何が分かるの?」と反論された。

そのときの私は、相手のために言ったのではなく、自分が言いたかったから言ってたので、

「言うなら、もっと相手の状況を考え、言葉を選んで言うべきだな」と反省した。

 

■その後の交流会でいただいた感想

・笑ろた(現役生×5)

・○○のくだりが参考になった(せっかく聞いたのに、どのくだりか忘れてしまった...)(現役生)

・心を読む方法を教えてほしい(臨床心理士

・楽しそうだなw(精神保健福祉士

・人に好かれる方法を教えてほしい(院長)

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一年前は現役生として卒業生の話を聞いていたので、感慨深いなーと思えた会だった。

 月日が経つのは早い!

 

おわり

 

変化

復職してから、今月で半年。

 

職場にいるとなんやかんやあるので

順調に働けてるかどうかは微妙だが、

ここで休職前と今との変化を記しておきたい。

 

自分自身、以前前と比べ一番成長したと思うのは

やはりミスが格段に減ったことだ。

 

これには我ながら驚いており、嬉しい限りである。

 

では、なぜミスが減ったのか。

 

メモをしっかり取るようになったから?

マニュアル通り行うようになったから?

報連相が上手くなり、情報の抜け漏れがなくなったから?

 

勿論それらはミス削減に寄与している。

しかしそれ以上にもっとドラスティックな変化があったのだ。

それはそう、

 

「仕事中、睡魔に襲われなくなったこと!!!!

 

・・・・・。

 

全体の何割がこれ起因かは不明だが、見過ごせないレベルではあるかと、、、汗

(あとやらかしたときの罪悪感たるや)

そして今まで私は、職場で睡魔と闘っていることを、ひた隠してきた。

 

「なぜミスしたんだぁ~??」と上から詰められても、

「すみません、二重チェックをし忘れました...」などと言ってごまかし、

「寝ぼけてた」という事実が露わになることはなかった。

 

今だから言える話、この寝ぼけ癖はひどく

”たいくつな作業をしてるとき”だけでなく、

”先輩と向かい合いレクチャーを受けてるとき”や

”お客様先で商談中”といった重大な局面でも、本領を発揮してきた。

 

(思い返せば、大学入試や入社試験中にも...汗)

 

 

こんな自分を変えるため、私はデイケアで以下の2点に取り組んできた。

 

「わたしの一日記入表」で睡眠リズムをコントロール

 

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クリニックからこの紙をもらい、日々の睡眠時間を記録。

週一の診察で提出する際、

「毎日12時には寝てないと、主治医にこっぴどく叱られる」という仕組みになっていた。

「怒られ続け、主治医を嫌い出す」といった弊害はあったが、

これにより、今までめちゃくちゃだった 睡眠リズムが安定した&

睡眠量が増えたことで、寝不足から来るだるさやイライラがなくなった。

 

 

SSTにて「寝ないよう人の話を聞く」スキルの習得

 SST(ソーシャル・スキルズ・トレーニング)とは、

「日頃の悩みを即興劇で再現し、アドバイスをもらう」といったグループワークだ。

劇の主役が、他の参加者の協力も得ながら問題の解決策を探っていく。

 下記にて、その流れと共に、私が実践してきた内容を紹介したい。

 

SSTの流れ

1.Plan⇒テーマ(目標)を決める。今回は”人の話を寝ずに聞けるようになる”。

2.Do⇒「仕事中、先輩からPC操作を教わっているときに寝てしまった場面」を

   寸劇で再現。先輩役はその場の人にやってもらう。

3.Check⇒観ていた他の人に、改善点を挙げてもらう。

   その中から、自分が取り入れたい案をチョイス。

4.Act⇒改善案を踏まえ、再度寸劇。

 

このとき私が選んだ案は、

・PCの操作画面だけでなく、先輩の目も見る

・操作方法すべてをメモるのでなく、都度ポイントだけ確認してメモる

 といったものだった。

 

SSTでは、良いアドバイスがもらえることもあればそうでないときもあるが、

このとき練習したことは、今も職場で活用させてもらっている。

 

 

これらが、仕事でミスを減らした方法である。

 

文字にすると「な~んだ(笑)」と思われるような内容だが、

私にとっては、今の自分を支えてくれている大事な学びだ。

 

 

 最後に、「なぜ仕事中眠くなっていたのか?」について。

 

 慢性的な睡眠不足かとも思っているが、原因は今でもよく分からず。

ただ自分が怠惰な人間だからかも知れないし、

気合が足りなかったからなんかも。

 

そういった自分のクズい性分や根本的な生き方・考え方は

デイケアに通っても変えることはできなかった。

 

クリニックが提供してくれる対策は

睡眠コントロールで体質改善を図ったり、

SSTで世渡りスキルを身に付けたりと、合理的で一般化できるものが多かった。 

(会社でよく行われるマインド研修的なものに慣れていた私にとって、

そのやり方は新鮮だった)

 

なので、今後の目標は「興味のないこともこなす」にした。

仕事なので、基本はどんな業務も真面目に取り組んでいる(つもりな)のだが、

本人の意志に関わらず、ときどき抜け漏れがある。

たぶん原因は、

「記憶力や行動力はその人の興味関心の濃さで変わる」のと近い感じかと。

いつもは理性的に働いてるけど、

「興味ないんじゃあ~~~」と本能が全力で拒否してるときは仕事が雑になるし、

上からの指示も、馬の耳に念仏になる。

睡魔も、実はこれのせいなのではと思っている。

 

そんな自分勝手な姿を見て、「これがゆとりの産物か?」と

自分に驚き呆れているのだが、皆さんはどうされてるのだろう。

実際、みんなこんなもんなの?!

 

 

■reference

http://www2.cc22.ne.jp/~hiroki/a27.htm

コレアリ ゆとり世代の新入社員のあり得ない行動「新人の仕事」 - YouTube

 

 

アサーションでコミュ力UP!

うちの会社には「3年目研修」という、

「新卒3年目社員がこれまでの歩みを語らい、今後のキャリアビジョンを描く」

といった研修がある。

 

先輩に参加の旨を伝えると、

「え!田中ちゃん3年目だっけ!?!」と驚かれ、

「キミは社員というより、インターンって感じだなあ ( ´ ▽ ` )ノ」と言われた。

 

...むむっ( ̄へ ̄井) 

 

3年目らしからぬフレッシュさを醸し出しつつも

「いざ研修!」と持参物を見てみると、

そこにiPadと記載があった。(※会社貸与物)

「事前課題として、iPadのワークシートにモチベーショングラフを描いてきてください」とのことだ。

 

 ∑ヾ( ̄0 ̄;ノハッ!

 

 「iPadを持って本州に飛ぶだなんて、

それを失くして顛末書を書け、と言うとるもんじゃないかい!!」

 

数々の貴重品紛失劇から学んできた私は、早くも危険な匂いを察知。

速やかに当局に一報を入れた。

 

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すると担当の方からお返事を頂き、、、

 

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...断られた!! ∑ヾ( ̄0 ̄;ノ

 

めげずに私も、

 

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と、角が立たない程度に自己主張。

 

それを受け担当の方は、

 

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と言ってくださった!!


感謝~!! なんて優しいんじゃ...(T_T) 

 

そして本日は、自分にも拍手を送りたい。

それは、このやり取りの中で、デイケアで練習してきた

アサーション・トレーニング」を生かせたからだ。

 

ここでいう”アサーション”とは、

「自分の気持ちや考えを素直に、その場にふさわしい形で表現する方法」である。

私はこれに関する講義を5回(計7.5時間)受け、日々のデイケア生活で実践してきたのだっ!

 

例えば、「アサーションの分類」という講義の中で、

以下3つのコミュニケーション方法を学んだ。

①アグレッシブな方法・・・自分中心に考え、相手のことはまったく考えないやり方

②ノンアサーティブな方法・・・自分の感情を押し殺して、相手に合わせるやり方

③アサーティブな方法・・・自分の気持ちや考えを相手に伝えるが、相手のことも配慮するやり方

 

今回私は「③アサーティブな方法」を取ることで、

最終的に「iPadを持参しない」といった目的を果たすことができた。

 

以前なら、「②ノンアサーティブな方法」で

「承知しました。紛失しないよう気をつけて持参します」と泣く泣く返信し、その後もやもやした気持ちになったり、

機嫌が悪ければ「①アグレッシブな方法」で

「承知しましたが、失くしても私は知りませんからね。だって打診したけど断られたんですもん!」と相手を困らせてみたり、していたかもしれない。。。

 

ところがどっこいこの度は、

「自分は不注意な人間であり、再発防止に努めたいのでお願いしている」ということを

しおらしく、適切な表現で伝えられたのだ!!(と自負している)

 

 

.・・・ ということで、無事研修に行ってくることができた。

 

研修は、今後のリーマンライフに役立つであろう充実した内容だった。

またそこで、2年前に受けた「入社1年目研修」の際、

自分の横柄な態度を見かねて研修後タイマンで説教してくださった

講師の方にもお会いでき、「頑張ってるね」と労いの言葉も頂けた。

 

以上、

 

私のコミュ力の源である”アサーション”。

皆さんも生活に取り入れてみたらどうだろう。

 

 

■reference

アサーション(あさーしょん)とは - コトバンク

適切な自己主張『アサーション』─相手を傷つけずに言いたいことを言う技術 - NAVER まとめ

http://www8.plala.or.jp/psychology/topic/assertion1.htm

コンサータの効果 

久々にブログを書く(笑)

 

ADHDに効く薬として、1カ月前からコンサータを飲んでいる。

コンサータとは

「不注意が多い、落ち着きがない、唐突な行動をするなどの症状を治す薬」だ。


実は休職してデイケアに通っていた間も、数か月飲んでいた。

当時「少しは注意力が増すかも」くらいの実感はあったが、

なるべく薬を飲まない生活をしたいため、服薬を嫌がっていた。
また「食欲減退」といった副作用もあった。

なので主治医には「自分は仕事でバリバリ上に登りたい訳ではなく、

ほどほどに出来れば良い。それより美味しくご飯を食べられる方が幸せだ」

と伝え、服用をやめていた。

 

しかし、一か月前から事態は急変。

原因は、会社の業務用スマホを紛失したからだ。
また同日、前回の記事に書いた、飛行機に乗り遅れるというミスも起こしていた。

それらの主な要因は、「その日睡眠不足だったこと」にあった。


主治医は私の勤務形態(早朝・夜間出勤あり)に鑑み、再度服薬を提案。

自動車保険がそうであるように、

突如発生する事態に備え、平時から対策すべきでは」との言葉に頷いた私は、

まずは最少量の18mgから飲み始めた。

 

特に良し悪しを感じることもなく2週間が過ぎた頃、

私生活でメンタルに大打撃を受ける出来事が勃発。

(ざっくりと言えば失恋)


以降、精神的に弱ってしまい、元気が出ず

注意散漫でミスも連発し、同僚を唖然とさせる日々が続いた。


診察では、主治医に

「ため息ばかりで毎日しんどい。どうせ薬飲まんといけんのなら、
効果のないコンサータでなく、抗うつ剤でも出してくれ」と言う始末。

 

主治医は「うつじゃないと思うよ(笑)」と言いながらも、

コンサータを18mgから27mgに増量された。

 

 (-""-;)ムム...

 

翌日厭々飲んでみると、これがまさか、嘘のように元気になった。

 

調子が悪くなってからは「せめて定時までは職場に居る」を目標にしていた自分が、
増量後は、その日やることをしっかり終えて帰るように。
勿論ミスもなくなったし、何より、活力が湧き「生きるって楽しい!」と思えるようになった。

 

今までADHDの薬としてストラテラ(18,27mg)とコンサータ(18,27,36mg)を

飲んできたが、今回初めて役に立った。

薬に助けられた。

 

 話は逸れるが、最近聞いた話で「精神障害の薬は、診断名以外の症状にも有効。

例えば、”統合失調症の薬がうつ病にも効く”とか」というのがある。

これについてはまだ議論が続いてるそうだが、

今回の体験から、「ちょっと分かるかも」と思った。

 

しかし、このまま続けていこうとは思わない。

やはり薬は嫌いだからだ。


あと副作用の「食欲減退効果」と「疲労感」にも、厳しいものがある。

まず食欲減退効果だが、
初めて服用したときは、身長154cmで43kgの体重が、30kg台まで落ちた。

それを踏まえ、今は「食事も仕事」と割り切って食べるようにしているが、
食事の時間が一番の苦痛になっている。
(咀嚼して飲み込む作業を繰り返すのがしんどい、特に飲み込むのが)
コンサータは12時間しか効かんらしく、夜は割かし食べられるけえまだ良いけど)

 

次に、疲労感。
27mgにしてから頭と体がヒートアップしてるのか、
しんどくなり、仕事中人気のないところで休むことも出てきた。
あとは、たまに嘔吐いてトイレに駆け込むことも。

 

勿論効果や必要度合いは、人それぞれだ。
友人の中には「コンサータを飲んで、初めて人らしくいられるようになった」と
涙ながらにその価値を伝えてくれる人もいる。
だが今の自分は、やはり、ちゃんと働けるようになったらすぐやめたい。

 

 

■ reference

精神障害への経路 | Nature Neuroscience | Nature Publishing Group

精神障害はひとつながり | Vol. 10 No. 7 | Nature ダイジェスト | Nature Publishing Group

 

”ハトの脳”

これは、私の記憶力を同僚が形容したものだ。

「指示を受けても、ハトのように、3歩進んだらもう忘れてるから」らしい。

これには自分でも「言い得て妙だな」と笑ってしまった。

 

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先日お盆休みを利用して、札幌から大阪まで遊びに行ったときのこと。

 

新千歳空港でお土産を選んでいたら、

うっかり行きの飛行機に乗り遅れてしまった。

仕方なく予定の便は諦め、別の航空会社で新たに予約し直した。

 

当時の状況を振り返ると、

飛行機は10:30発だったので「10時30分に乗ればOK」と思い

それまでの時間、お土産を選んで過ごしていた。

「いざ搭乗」と10時半に搭乗口に行くと、誰もいない。

そこで初めて、「あ、もっと早よ行かんといけんかったんじゃ!!」と気づく。

 

「あー、やってしもうた....」

 

失望、落胆、自己嫌悪etc...

  •  。・゚・(ノД`)・゚・。

 

チケット代が無駄になったことは仕方ないにしても

何度も飛行機には乗ってきてるのに、

”出発時間の前に集合”という基本的なことを微塵も思い出せなかったことが

一番ショックだった。

 

(まあ自分としては

「いつもは”出発の10分前集合”とチケットに書いてあるけど、

今日は” 分前集合”と、なぜか「10」の記載がなかったけえ気づかんかったんじゃ!(-_-メ)」

という言い分があるが。。。)

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今回は、ハトみたく物事を3歩で忘れたわけではないが、たまに

自分でも理解不能なボケ方をすることから、同僚の言葉を思い出した次第である。

 

職場でも上司より

「今まで出来ていたことを、ある日突然忘れてしまってるときがあるよ」

との指摘を頂いている。

 

後日、主治医に「なんで出発時間忘れちゃったんスかねぇー?」と聞くと

「不注意だからじゃない?」と言われつつ、

今回は 睡眠時間が普段より2時間半短かったことも一因ではないかと話し合った。

(週一の診察では、毎日の睡眠時間の記録を提示している)

 

睡眠と不注意の相関は自覚しているが、

それ以外の要因も考えてみたいのでブログに残すことにした。 

 

ということで、なぜか分かる人がいらっしゃったら教えてくださいm(__)m

発達障害の定義と事例

今日は発達障害の定義と、自分の体験を元にした事例について書きたいと思う。

 

早速だが、まずは定義から。

発達障害者支援法には

自閉症アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害学習障害

注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であって

その症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」

と記されている。

 

障害名が並んでおり、専門的な知識がないと定義を読んでもピンと来ないかと思う。

 

また障害名について知っていても、人によって障害の出方や重さは様々なため、
日常生活の中で、人を定義や障害名に当てはめて考えるのは難しいのではないか。

 

(たとえば、自分はしばしば「私ミスが多いしADHDかも」

「あの人言動がおかしいからアスペルガーではないか」

といった相談を受けることがあるが、

比較的重度で症状が顕著に表れている方でないと、首を縦に振るのは難しい)

 

そこで自分は、発達障害を定義する際

脳の機能障害により、社会的な活動に支障をきたすもの」と考えている。


(よく言われているのが

「現代は仕事が複雑化し、またコミュ二ケーション能力も求められる社会

になったので、”障害者”になる人が増えてきた」ということだ。

農業が産業の中心であった時代、彼らはただの”変わり者”とみなされるだけで、

”障害者”とされるには基準がもっと高かったのではないか。)

 

次に、自分が持っているADHD/ASDの特徴について。

注意欠陥多動性障害ADHD)の特徴
①不注意・・・ケアレスミスが多い、忘れっぽい
②多動性・・・落ち着きがない
③衝動性・・・思いつきで行動してしまう

自閉症スペクトラム(ASD)の特徴
ⅰ.社会性の特徴・・・社会の(特に暗黙の)ルール・常識が分からない
ⅱ.コミュニケーションの特徴・・・たとえ言葉が使えても、

人とスムーズに気持ちを伝えあうことができにくい

ⅲ.想像力の特徴・・・目の前にない物事や状況について、考えたり

適切に判断したりすることができにくい

 こういった特徴に当てはまる人は、世の中に多くいるだろう。

「ただのおっちょこちょいなのか/ADHDなのか」、

「天然ボケなのか/発達障害なのか」

といった境界線を見極めるのは、非常に難しい。

なので、 先程も述べたが、その個性が

「社会的な活動に支障をきたしているか」が判断基準になると、自分は考える。

 

ただ、その基準も分かりずらいので、最後に
診断が付いている人(自分)の例を紹介する。

「なるほど、社会的な活動に支障をきたすってこういうことか」と

なんとなく理解していただけたらと思う。

 

***********

時は、2年前の新人研修―。
入社したてホヤホヤの自分は、配属先の営業部で
「各商材の専門部署から招かれた講師(社員)による、商材説明」といった研修を受けていた。

講義後、”内容の評価と、感想を自由に書いてください”という

アンケートメールに回答するのだが、そこで特徴が顕著に現れたことがあった。

 

その日はいつになく張り切って講義を聴いていた。
ずっと集中して耳を傾けていたのだが、だんだん理解が追いつかなくなっていた。

 

「こんなに分からなかった講義は今までない。
こっちは過去最高に一生懸命聴いているのに、なんだこのザマ(理解度)は!!!」

 

講義後、焦燥感や憤りでいっぱいになっていた自分は、

ほとばしる思いをアンケートにぶちまけてしまった。

 

アンケート記載内容:
「本当に意味が分かりませんでした。今までの研修の中で、一番分かりませんでした。

会社の先輩から、”新人研修の講師に来ている人は、部署内であまり活躍していないから
研修に回されるんだよ”と聞いていましたが、なるほどな、と納得しました。」


***********

このとき現れていたのが、
ADHDの「③衝動性」
・ASDの「ⅰ.社会性の特徴」
・ASDの「ⅲ.想像力の特徴」
といったものだと思われる。


己を弁解する訳ではないが、特徴と事例を重ねてみたい。


「ⅰ.社会性の特徴」について
→「アンケートは感想を自由に書くものだッ!」と思い、率直な感想をぶつけてしまう。

「ⅲ.想像力の特徴」について
→「これを伝えると、相手を不快にさせるかもしれない」と、相手の気持ちを考えることは思いもつかない。

「③衝動性」について
→やりたいことが頭に浮かぶと、後先考えず動いてしまう。

 

話を戻すと、

***********

その結果、講師の方の部署全体を怒らせてしまい、
「○○営業部の××(自分の名前)から仕事の依頼が来ても、絶対受けるな」と、

一緒に仕事することを拒否されてしまった。


「ああ、自分はなんてバカなことをしてしまったのか」―

この時ほど自責の念に駆られたことは、それ以降、一度もない。

***********

 

これが自分の、社会人になって最初の挫折(事例)だ。

 この経験から「こういうことをしたら、相手を傷つけるんだな」ということを

頭にインプットできたので、その後はここまで人を傷つけることはなくなった。

(たぶん...)

 

 

以上ですー。

 

参照URL
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/hattatu.htm
http://alienmind.web.fc2.com/info.html