労働力としての自閉症スペクトラム

ASD/ADHDの自己監視ブログ。

コンサータの効果 

久々にブログを書く(笑)

 

ADHDに効く薬として、1カ月前からコンサータを飲んでいる。

コンサータとは

「不注意が多い、落ち着きがない、唐突な行動をするなどの症状を治す薬」だ。


実は休職してデイケアに通っていた間も、数か月飲んでいた。

当時「少しは注意力が増すかも」くらいの実感はあったが、

なるべく薬を飲まない生活をしたいため、服薬を嫌がっていた。
また「食欲減退」といった副作用もあった。

なので主治医には「自分は仕事でバリバリ上に登りたい訳ではなく、

ほどほどに出来れば良い。それより美味しくご飯を食べられる方が幸せだ」

と伝え、服用をやめていた。

 

しかし、一か月前から事態は急変。

原因は、会社の業務用スマホを紛失したからだ。
また同日、前回の記事に書いた、飛行機に乗り遅れるというミスも起こしていた。

それらの主な要因は、「その日睡眠不足だったこと」にあった。


主治医は私の勤務形態(早朝・夜間出勤あり)に鑑み、再度服薬を提案。

自動車保険がそうであるように、

突如発生する事態に備え、平時から対策すべきでは」との言葉に頷いた私は、

まずは最少量の18mgから飲み始めた。

 

特に良し悪しを感じることもなく2週間が過ぎた頃、

私生活でメンタルに大打撃を受ける出来事が勃発。

(ざっくりと言えば失恋)


以降、精神的に弱ってしまい、元気が出ず

注意散漫でミスも連発し、同僚を唖然とさせる日々が続いた。


診察では、主治医に

「ため息ばかりで毎日しんどい。どうせ薬飲まんといけんのなら、
効果のないコンサータでなく、抗うつ剤でも出してくれ」と言う始末。

 

主治医は「うつじゃないと思うよ(笑)」と言いながらも、

コンサータを18mgから27mgに増量された。

 

 (-""-;)ムム...

 

翌日厭々飲んでみると、これがまさか、嘘のように元気になった。

 

調子が悪くなってからは「せめて定時までは職場に居る」を目標にしていた自分が、
増量後は、その日やることをしっかり終えて帰るように。
勿論ミスもなくなったし、何より、活力が湧き「生きるって楽しい!」と思えるようになった。

 

今までADHDの薬としてストラテラ(18,27mg)とコンサータ(18,27,36mg)を

飲んできたが、今回初めて役に立った。

薬に助けられた。

 

 話は逸れるが、最近聞いた話で「精神障害の薬は、診断名以外の症状にも有効。

例えば、”統合失調症の薬がうつ病にも効く”とか」というのがある。

これについてはまだ議論が続いてるそうだが、

今回の体験から、「ちょっと分かるかも」と思った。

 

しかし、このまま続けていこうとは思わない。

やはり薬は嫌いだからだ。


あと副作用の「食欲減退効果」と「疲労感」にも、厳しいものがある。

まず食欲減退効果だが、
初めて服用したときは、身長154cmで43kgの体重が、30kg台まで落ちた。

それを踏まえ、今は「食事も仕事」と割り切って食べるようにしているが、
食事の時間が一番の苦痛になっている。
(咀嚼して飲み込む作業を繰り返すのがしんどい、特に飲み込むのが)
コンサータは12時間しか効かんらしく、夜は割かし食べられるけえまだ良いけど)

 

次に、疲労感。
27mgにしてから頭と体がヒートアップしてるのか、
しんどくなり、仕事中人気のないところで休むことも出てきた。
あとは、たまに嘔吐いてトイレに駆け込むことも。

 

勿論効果や必要度合いは、人それぞれだ。
友人の中には「コンサータを飲んで、初めて人らしくいられるようになった」と
涙ながらにその価値を伝えてくれる人もいる。
だが今の自分は、やはり、ちゃんと働けるようになったらすぐやめたい。

 

 

■ reference

精神障害への経路 | Nature Neuroscience | Nature Publishing Group

精神障害はひとつながり | Vol. 10 No. 7 | Nature ダイジェスト | Nature Publishing Group